疾患概要
おむつ皮膚炎とは、「オムツかぶれ」とも言われ、赤ちゃんによく見られる皮膚の炎症です。湿度と摩擦が主な原因でお尻全体が赤くなり、かゆみ・ただれ、あせものような湿疹が現れることがあります。オムツ交換を頻回に行い、適切なケアにより対処・予防することが大切です。
症状
オムツが触れる部分に赤みが出るのが一般的です。赤ちゃんが、おしりを拭くときや入浴時にお湯をかけると痛がる、オムツを外すとかゆがるなどの行動が見られたら、いつも以上におしりのケアに気をつけましょう。
原因
オムツによる摩擦、排泄物による刺激、蒸れなどが原因です。カンジダなどの真菌感染も原因となることがあります。サイズの合っていないオムツを使うことで摩擦が生じ、ウエストや太もも周辺に炎症が起きることもあります。
オムツの交換方法
赤ちゃんは1日に8回から10回排便をするため、頻繁にオムツを交換し、常に清潔な状態に保ち、尿や便が長時間触れないようにしましょう。オムツ交換後に洗浄する際は、ぬるま湯で洗い流すのが理想です。
おしりふきを使用する際は、水分をたっぷり含ませたものを用いて、優しく抑え拭きするようにしましょう。オムツ交換をした後は、ベビーローションなどで保湿をして、乾燥や刺激から赤ちゃんを守ります。
かぶれたときの対処法
かぶれたときは医師の指示に従ってサトウザルベやエキザルベといった軟膏を使用します。軟膏を厚く塗り、汚物で汚れた場合は、その部分を剥がして塗り直すようにしましょう。沐浴の際に全部洗い流して塗り直します。
早急な受診が必要な場合
下痢が原因でかぶれた時や治りが悪い皮膚炎の場合は、カンジダ感染も疑い、早めに医療機を受診しましょう。
生活アドバイス
赤ちゃんは大人の肌よりも薄く、バリア機能も未発達なため、皮膚トラブルが発生しやすいです。赤ちゃんの健康を保つためには、適切なサイズのおむつを選び、皮膚を常に清潔に保ち、保湿ケアを行うことが大切です。親が赤ちゃんの肌の変化に気を配り、必要に応じて医療の助言を求めることが重要です。
次のような症状にお悩みの方はご相談ください。
症状に関する関連用語も記載しております。
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症状として、
おむつを替えるたびに赤くなっている、おしりがただれていて痛がっている、おむつのふちに沿って赤みが出ている、おしりを拭くと泣いて嫌がる、うんちのあと肌が赤く腫れている、皮膚がジュクジュクして液が出ている、かぶれた部分をかきむしっている、おむつを当てるとすぐに泣く、股の間に赤いブツブツができている、太ももの付け根がかぶれている、おむつかぶれが治ってもすぐ再発する、おむつ交換のたびに機嫌が悪くなる、おしりの皮膚がめくれて痛そう、排便後に赤みがひどくなる、おしりを洗うとしみて泣く、おむつかぶれが広がってきた、おむつの当たらないところはきれいなまま、便がゆるいとすぐに赤くなる、長時間のおむつ使用でかぶれが悪化した、夜間のオムツが朝には真っ赤になっている、
が出るなどがあります。
症状に関する関連用語として、
おむつ皮膚炎、おむつかぶれ、接触性皮膚炎、カンジダ性皮膚炎、湿潤性皮膚炎、乳児皮膚トラブル、皮膚の炎症、赤み、湿疹、ただれ、皮膚科受診、ワセリン、亜鉛華軟膏、ステロイド外用薬、抗真菌薬、おしりふき見直し、ぬるま湯で洗浄、通気性改善、おむつ交換の頻度、スキンケア、刺激物の除去、予防的保湿
等があります。