10年後の淑女たちへ
日本では毎年およそ1万人の女性が子宮頸がんになるといわれています。

そして、約3000人が子宮頸がんにより亡くなるそうです。

特に、20代、30代の女性に子宮頸がんが急増していることから、若い女性の妊娠・出産にも影響が出ていること
問題となっています。

子宮頸がんはウイルス(ヒトパピローマウイルス)の感染が原因で起こります。

このウイルスはとてもありふれたウイルスなので、誰もが一生に1回くらいは感染してしまう可能性があります。

ただし、このウイルスに感染したからといって、感染した人すべてが子宮頸がんを発症するわけではありません。

感染しても自然に消えてしまうのですが、一部の方でがんを発症することがあります。
現在、どのような人ががんを発症するのかは、わかっていないため、感染を防ぐことが重要です。

ウイルスの感染はワクチン接種で防ぐことができます。
(正確には5~7割の子宮頸がんを予防できるとされています。)

ウイルスの感染は性的接触により、誰もが感染するので、早めのワクチン接種が推奨されています。
日本では小学校6年生から高校1年生を対象に公費でワクチン接種が受けられます。
自費でワクチン接種をすると、およそ5万円がかかります。
一時期、接種後の副反応が問題視されていましたが、最新の知見では因果関係が認められないとされたため、
2022年4月よりワクチン接種の積極的勧奨が再開されるようになりました。

それに伴い、それまで接種できず定期予防接種期間を過ぎた人を対象に、接種ができるようになりました。
(キャッチアップ制度)
詳しい制度の概要
詳しい制度の概要につきましては、
各市町村又は厚生労働省のHPをご覧ください。
ワクチンの種類は現在3種類あり、2価のサーバリックス、4価のガーダシル、9価のシルガードがあります。
定期予防接種等で使用できるのは2価と4価のみで、9価のワクチンは全額個人負担になってしまいます。

2価・4価というのは、ウイルスの種類に対して予防効果をもつ数を表しています。
2価は2種類のウイルスに対しての予防効果があり、4価は4種類のウイルスに対しての予防効果を持っている事を表しています。
当院での接種について
当院では基本的にガーダシルの接種を推奨しており、
希望の方にはシルガードの接種も可能です。

ワクチンの効果を高めるために、
同じ種類のワクチンを3回接種しますので、途中で変更はできません。

ガーダシルの場合の接種間隔は、
1回目接種から2回目接種は2ケ月あけます。2回目接種から3回目接種は4ケ月あけます。
(他のワクチンの場合少し異なります)

3回接種が終わるまでには少なくとも半年の期間が必要になりますのでご注意ください。
特に高校1年生は、年度末の3月末までに接種を終了しないと、定期予防接種対象外になり、自己負担が発生してしまうので、おそくとも9月には接種開始しましょう。

早めのワクチン接種と20代からの子宮頸がん定期健診で、感染予防と早期発見に努めていただけたらと思います。